WBC世界スーパーフェザー級王座決定戦が7月29日に
アメリカのフロリダ州キシミーの
キシミー・シビック・センターで行われました。

対戦したのは、伊藤雅雪とクリストファー・ディアス(プエルトリコ)。

プエルトリカンばかりが住む街で、完全アウェーという
舞台設定で行われたタイトル戦です。

伊藤は、さぞ心細かっただろうと思います。

し・か・し、このタイトルマッチで世界チャンピオンの座を獲得したのは
大方の予想を裏切って、伊藤雅雪でした!

日本人がボクシングの本場・アメリカでチャンピオンの座に着くのは
1981年に三原正がWBA世界スーパーウェルター級タイトルを獲得してから、
37年ぶり5人目の快挙となります。

その伊藤雅雪のこれまでの戦績は、どうだったのでしょう?

嫁はいるのでしょうか?

次戦は、どこで誰と戦うのでしょうか?

調べてみました。

伊藤雅雪の戦績は?

伊藤雅雪は高校までバスケットボール部に席を置いていました。、
駒澤大学高校にはバスケットボール推薦で入学しています。

伊藤のプロデビュー戦は駒沢大学在学中の2009年5月26日に行なわれました。
藤井勝奈と対戦し、4回で判定勝利を収めています。

2012年11月4日、第69回東日本新人王トーナメントフェザー級部門決勝で
山尾和幸選手と対戦し、5回3-0で判定勝ちを収めて、
東日本新人王を獲得しました。

同年の12月16日、第59回全日本新人王決定戦フェザー級部門にて
決勝で坂晃典と対戦、5回3-0で判定勝ちし全日本新人王の座を獲得しています。

13戦目の2013年9月30日、WBC世界ライト級ユース王座決定戦で
ジェフリー・アリエンツァと大戦し、9回にカウンターでダウンを奪われましたが
10回に右を一発決めてラッシュを仕掛け、TKOにより王座獲得に成功しました。

18戦目の2015年2月9日、日本スーパーフェザー級王者内藤陸樹選手と対戦し、
プロ初黒星となる0-2で判定負けし王座獲得に失敗しました。

19戦目、2015年8月10日、岩田大選手とOPBF東洋太平洋
スーパーフェザー級王座決定戦を行い、
10回にTKOで勝ちを収め王座獲得に成功します。

20戦目、2015年12月14日後楽園ホールで江藤伸悟選手と対戦し
12回3-0で判定勝ちを収めOPBFの初防衛に成功しました。

21戦目、2016年7月28日後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」でアーニー・サンチェスと対戦し11回1分32秒TKO勝ちを収め
OPBF王座2度目の防衛に成功しています。

 

22戦目、2016年12月31日、大田区総合体育館で行われた
「THE BEST OF BEST」で
伊藤自身の持つOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座と
渡邉卓也の持つWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座を懸け対戦し、
12回3-0で判定勝ちを収めOPBF王座の3度目の防衛、
そしてWBOアジア太平洋王座の獲得に成功しました。

23戦目、2017年4月13日後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」で
ロレンゾ・ビラヌエバと対戦し9回1分40秒TKO勝ちを収め
WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座の初防衛に成功しています。

25戦目、2018年3月3日後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」で
ベルゲル・プトンと対戦し、9回1分56秒TKO勝ちを収めました。

獲得タイトルは

第69回東日本新人王トーナメントフェザー級部門優勝
第59回全日本新人王決定戦フェザー級部門優勝
WBC世界ライト級ユース王座
第42代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座(防衛3)
WBOアジア太平洋スーパーフェザー級王座
WBO世界スーパーフェザー級王座(防衛0)

伊藤雅雪は1991年生まれの27歳で
戦績は26戦24勝12KO1敗1分です。

伊藤雅雪唯一の敗戦は2015年2月に当時無敗の日本王者だった
内藤律樹との対戦の時です。

この対決は当時無敗同士の対決としてかなり注目されました。

この試合で伊藤は0-2で判定負けをしプロ入り後初の黒星、
そして日本王座の獲得にも失敗しました。

その後の復帰戦で東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチで
勝ちを収めます。

そしてタイトルの3回の防衛に成功しています。

更に3度目の防衛戦ではWBOアジア太平洋スーパーフェザー級
チャンピオンも獲得、このタイトルも1度防衛しました。

 

以前にボクシング雑誌「ボクシング・ビート」上で
元プロボクサーの飯田覚士と伊藤雅雪とが
2016年9月19日に行なった対談の一部がこちらです。

⇒OPBF・SFe級王者・伊藤雅雪『世界王者に必ずなれる』

 

「飯田 きょうはよろしくね。
これからの選手ということで伊藤雅雪をアピールしてください。

伊藤 次は12月になると思うんですけど、
東洋太平洋の防衛はずっとしていたくないんです。
最初はベルトがすごく欲しかったんですけど、
最近何がしたいかといえば、やっぱり世界を早くしてみたいんです。

飯田 ほう。世界のベルトが欲しい。

伊藤 世界戦をやってみたい。僕結構あこがれから入るタイプなんですが、
世界戦を見ていたら、ああいうもっと上の舞台でやりたいなと
思うようになりました。

飯田 その記憶に残る世界戦とは?

伊藤 内山高志さんと金子大樹さんの試合は見に行ってました。
あと長谷川穂積さんとモンティエルの試合も衝撃を受けました。
あの頃は自分が立つというイメージはなかったんですけど、
最近は届かない舞台ではないと思うし。

飯田 心境がそうやって変化していく段階はすごく分かるけど、
早くやらせてくれというのはね。それは何、自信がある?

伊藤 決まれば、そこに合わせたレベルアップができると思うんです。
だから誰でもいいんですが、現状維持の試合よりも痺れる試合をしたい。
ボコボコにされるような強い相手と決まっても、
    そこにしがみつくようなレベルアップができると思います」

 

伊藤の試合直後のインタビューです。

もうホントに怖くて仕方ががなかったです。
 試合前も、思わず泣いてしまったりして。
ホテルで1人でいる時も本当に怖かったんですけど、でも勝てて良かったです。

自分自身、ここまで戦ってきて、チームのメンバーが本当によくしてくれたんで。

自分が勝ったなんて、まだ信じられない感じです」

WBO世界スーパーフェザー級王者になりたての伊藤雅雪(伴流ボクシングジム)は、
控え室でここまで語って、思わず泣き崩れてしまいました。

現地時間の7月28日に、米国フロリダ州で行なわれた
WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、

伊藤雅雪はクリストファー・ディアス(プエルトリコ)に
3ー0で判定勝ちを収めました。

新しいチャンピオンが誕生する瞬間はいつもドラマチックですが、
この日も例外ではありませんでした。

 

ディアスと同じプエルトリカンばかりが住む街での
伊藤にとっては完全なアウェーという設定で行われたタイトルマッチです。

伴流ボクシングジムという規模の小さなジムに所属している
ベテランボクサーの伊藤に、
この後何度もこんな機会が訪れるはずもありません。

「この試合に勝てば人生が変わる」と言って挑戦したタイトルマッチは、
今年27歳になる、決して若くはない伊藤雅雪にとって、

もし負けたら、厳しい現実を直視させられるギリギリの挑戦でもありました。

 

ところが…。

 

試合開始の合図のゴングが鳴った途端、
伊藤雅雪は今までの初々しい言葉、態度からは考えられないほどの
堂々としたファイトを見せてくれました。

試合開始直後から得意のジャブ、右ストレートをクリーンヒットして
試合の主導権を握ると、4ラウンドには何発も強烈な右のパンチを
ディアスに見舞ってダウンを奪います。

もう後がないディアスが中盤にやや盛り返してきても、
伊藤の攻撃の手が緩む事はありませんでした。

ディアスが得意とする左フックも伊藤にとって決定打にはならず、
普段はあまり使わないボディー打ち、アッパーまで含めた
伊藤雅雪が繰り出す多種多様なパンチがディアスには有効でした。

 

「パンチを1発食らったら倍返しにしてやろう、
2発食らったら3発見舞ってやろうという気持ちでずっと戦ってましたね」

伊藤本人も良く分かっているとおり、最終的には近距離、中間距離、遠距離という
すべての距離で伊藤がディアスの攻撃を封じ込めた印象が残ります。

2人の繰り広げた激しい打ち合いで
ボクシングファンを魅了する良いファイトでしたが、
その中身は伊藤の完勝に終わったと言って良いでしょう。

伊藤のアウェーでの勝利は大金星と言っても過言ではないでしょうが、
結局のところ、力のあるボクサーが
順当に勝利をもぎとった感のある試合展開でした。

 

伊藤雅雪には嫁がいる?

ボクシング選手は綺麗な嫁と結婚している感じがしますが
伊藤雅雪はどうなんでしょう?

伊藤に嫁がいるのかを調べたら、いましたね。
娘も2人いるとか。

伊藤雅雪と嫁は駒沢大学在学中に結婚しています。
ですが当時は結婚式は上げずに、2017年に式を挙げたとか。

嫁の年齢は伊藤雅雪より一つ下で、現在26歳ということです。

伊藤は「ゆずパパ」と呼ばれているようなので
娘の名前は「ゆず」ではないでしょうか?

伊藤雅雪の次戦は?

「また我がアメリカに戻ってきて戦ってくれないか」

ディアスとの試合後、トップランク社CEOのボブ・アラムからも
伊藤雅雪は祝福され、好意的なメッセージを送られていました。

 

甘いマスクの日本人選手は、色々な意味で
TVフレンドリー、つまり視聴者に好まれる存在です。

最近のアメリカ国内では実力とスター性を兼ね備えた海外の選手が
今まで以上に注目されています。

ディアスとの試合で、その両方を持っている事を証明した伊藤雅雪にも、
アメリカのリングからお呼びがかかることはあり得ない話ではないでしょう。

 

「まだ夢の中にいる感じなんで。

とにかくもっとアメリカでも試合をしたいですし、
でも日本のみなさんに、
今の僕の姿を生で見てほしいという気持ちもあります。

帝拳ジムの本田会長、伴流ジムの団会長のお二人にお願いして
ご覧頂く皆さんに楽しんで頂ける、いい試合を組んでいただけたら。

トップランク社のプロモーターの方にも
いい試合を組んでいただけたら嬉しいです」

 

夢を叶えて間もない新王者は、こう言って輝くような笑顔を見せました。

そして、今後の対戦相手候補として同じスーパーフェザー級の
ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)、ジャーボンタ・デイビス(アメリカ)、
アルベルト・マチャド(プエルトリコ)といったチャンピオンの名前を出されると、
伊藤は更に目を輝かせました。

 

「いや、もうやりたいですね。実現したら最高ですね。
もう今から、腰が落ち着かない感じです」

近い将来、伊藤と同じ階級のスーパースターたちとの対戦が
本当に実現するかは分かりません。

しかし、人生初のタイトル戦で実力を見せつけて、
アメリカのリングで再び試合をして欲しいと言う話が出ているという時点で、
伊藤の人生は多分いい方向に変わったのでしょう。

日本人のボクシング選手として
37年ぶりのアメリカでのチャンピオン奪取という
偉業を成し遂げた伊藤は、ゴールドラッシュに比べられるような
現代版のアメリカンドリームというべき存在になったことを示しています。

伊藤雅雪ベストファイト集

伊藤雅雪プロフィール

本名 伊藤雅之

階級 スーパーフェザー級

身長 174㎝

生年月日 1991年1月19日(27歳)

出身地 東京都江東区

スタイル オーソドックス

まとめ

遅咲きのチャンピオンですが、本当に素晴らしいと思います。
僕の隣町の座間市出身の井上尚弥と共に、ボクシングを盛り上げて欲しいですね。

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